詩作2「夢とか虹とか希望とか」
「夢とか虹とか希望とか」
夢とか虹とか希望とか
子どもはよく書かされるけれど
大人の顔色を伺って
当たり障りない 及第点ばかりの
嘘っぱちを並べている
夢とか虹とか希望とか
大人はよく書かせるけれど
子どもはこうあるべきと
期待した通り 及第点ばかりの
嘘っぱちが並んでいる
いつか大人になったときは本当の
夢とか虹とか希望とか
あると考えていた
いつか子どもだったときは本当の
夢とか虹とか希望とか
あったと考えていた
大人なんて自分の通過点で
子どもなんて自分の通過点なのだ
夢とか虹とか希望とか
そんなもの、ない