詩作5「瞬間最大風速で駆け抜けて」

公道をのんびり走っていた僕たちと
まるで高速道路のように飛ばす君

僕たちがバイパス沿いのお店を眺めていても
そんなものには目もくれないで
どこにも立ち寄らず ただ駆けてゆく

寄り道ばかりの僕たちをとっくのとんまに追い越して
もうやることがなくなったと嵐のように去ってしまった

ふと立ち止まれば楽しいことで溢れているのに
洒脱さの欠片もない

そんなことも僕たちにとっての思い出

道中にすごい嵐が駆け抜けていったね
そんな 旅の思い出